高級パーソナルカーの先駆け「日産・レパード」

　日本の自動車メーカーには、１９７０年代と８０年代のギャップがある。それは、クルマがより豪華になったことだ。
その象徴的な存在が、８０年に発表された日産・レパードである。エンジンこそブルーバードから譲り受けた
直列６気筒エンジンながら、コンセプトはがらりと変わった。全長４６３０ｍｍと余裕あるサイズのボディーに、
デビュー時はライバルと目されたトヨタ・セリカＸＸ（ダブルエックス）を上回る豪華な仕様。３００万円近い
価格設定も大胆だった。

　日産自動車の読みは当たり、豊かさを意識し始めた消費者が、レパードの押し出しの強い存在感を高く評価した。
４ドアと同時に、大きなドアを持つ２ドアクーペも設定され、高級パーソナルカーを志向するトレンドの出現を
うまく読んでいた。８１年にトヨタがソアラを発表すると、８０年代の特徴ともいえるスペシャルティクーペの
ブームがつくられた。
http://www.asahi.com/and_M/interest/SDI201411170270...

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