1965:ビッザリーニ社立ち上げ
自身の作りたかったコンペティブなマシンを中心に開発。残念ながら5年で倒産
その後は数々の自動車メーカーへのコンサルタントを行い、ローマ大学でエンジニアの指導を行ったりしているそうな。
現代のエンジニアは、概ね車体とエンジンで分断された分業制であり
その両方(250GTOとランボルギーニV12の開発など)で一流の仕事をしているのは、とてつもなく凄い。(神レベル?)
尚、ビッザリーニの口癖は
「私はカーデザイナー(設計者)ではなくただの労働者に過ぎない」
だそうな。
天才(鬼才)本人にしたら「自分は仕事が好きな職人に過ぎないんだ」と言うことだろうか?
● で、このBizzarrini P578 ●
本来はオリジナル(原型)のP538を貼るべきなんだろうが、例によってこの画像の美味しさから選択。
オリジナルP538は'65,66年にかけてA3/Cをベースに4台製作されたらしいんだが、日本語版Wikiが無いんで詳細は不明。
シボレーV8やランボルギーニV12仕様があったもようで、このP578は75年に作られたデ・トマソ・パンテーラ用の
シェルビーチューンのフォードV8、5.8リッターE/G仕様である。
尚、調べた範囲ではデザイナーの記述はなく、恐らくジョット・ビッザリーニ(Giotto Bizzarrini)自身のデザインと想像する。
オリジナルP538のリアビュー
http://bbs44.meiwasuisan.com/car/1371962825/1...(P538にはエアファンネルの露出が無い)
はっきり言えば、上2つのはこのクルマを貼るための前フリである。
スカリオーネでもジウジアーロでもないが、とてつもなく素晴らしいデザイン。
250GTO同様にビッザリーニのデザインとすれば、堀越二郎(九試単座戦闘機、零式戦闘機等の設計者)などと同じく
「空気の流れが見える=綺麗な形状が見える」技術者に違いない。
尚、
>>473のリンクを見てもらえれば判るが、フリーに転身以降のビッザリーニ車は
フロントのエアインテイクが左右に2分割されているのがアイデンティティ(目印)である。
ところで、2008年に以下の新型Scuderia Bizzarrini P578が発表されているが、原型には遠く及ばない何とも残念なデザインである。
http://bbs44.meiwasuisan.com/car/1371962825/1...
返信する