>>19 現在のWLTCモードになる前に採用されていた「JC08モード」では、
「等価慣性重量」の設定(計測時のシャシダイナモ負荷)が段階的に切り替わる
区切りのボーダーライン上にある車では、燃料満タン時の車重が、基準を1kgでも
オーバーして一つ上のクラスにカテゴライズされると、負荷が一気に110kgも
増やされてしまったんだよね。
そのせいで、実燃費は変わらないのに「カタログ燃費」がガクっと下がってしまう
…という、非現実的で不条理な事象が起こり得た。
だからと言って、これを回避するために設計や部品を見直して、
根本から軽量化するのは容易なことではない。
しかし、タンク容量を5リットル減らせば、いとも簡単に、
一気に3kg以上も軽量化できることになる。
そのため、メーカーを問わず、ユーザーの利便性を犠牲にして、
「カタログ燃費を華々しく飾るためだけに」タンク容量を減らす
ケースが激増してしまった。
で、WLTCモードになって、計測負荷の設定がシームレスになり、
カタログ燃費のためだけにタンク容量を削る必要がなくなった今でも、
JC08モード時代の負の遺産である狭小タンクが、最近の新型車にも
流用されてしまっているんでしょうな…
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