人間工学 human engineeringの言葉は100年以上前からあるが
近年の考え方は第二次世界大戦以後、航空機の安全性を高めるために研究したことが起源である。
航空機事故の原因を追求するとヒューマンエラーが必ずといって良いほど関わってくる。
計器類の配置・デザインの改良、航空機の操作、そしてパイロットの疲労対策などあらゆる領域で
エラー・リスクを軽減した結果、航空機の安全水準は、現在のレベルに至っている。
医療分野
例えば、医療ミスの1つである輸血ミスを防ぐためには、「研修を定期的に行い注意を徹底する」、
「個人の努力任せ」というのが従来の対策であった。しかし、近年では人間工学を取り入れ、
「文字を大きくする」、「血液型ごとに違う色のシールを貼り付けた袋を使う」、「差し込み口
の形を変え一種類の管しか挿せないような構造にする(酸素配管)」など、注意力が低下している時
でも間違わないような対策が採られるようになってきている。
ICT分野
パソコン関連企業の中では、Appleが特に早い時期からソフトウェア人間工学に関心を寄せ、
ユーザビリティに関する研究成果をマッキントッシュに結実させたことから始まった。
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