ロッキー/ライズの強みはどこにあるかといえば、間違いなく「5ナンバー車」であることだろう。
同じコンパクトSUVといっても、ヴェゼル、C-HR、キックスは「3ナンバー車」になる。
それでも、車幅がわずかに1.7mを超えるくらいと自動車メーカーは考えるかもしれないが、
実は、1.7m以下であることに意味を覚える消費者が多いことをロッキー/ライズは示している。
日本では長年にわたって5ナンバー車が国内標準で、道路や駐車場などもそれに合わせて作られてきた。
したがって、クルマを運転するにしても、駐車するにしても、
道路や駐車場の幅は5ナンバーで不自由しないことが前提となっている。
もちろん、3ナンバー車も以前からあった。
しかしそれは、多少の不便は承知の上で、立派であったり豪華であったり、
偉そうに(?)見えたりするという価値を選んだ人が納得して買うクルマだった。
トヨタの最上級4ドアセダンである「クラウン」でさえ、1955(昭和30年)の誕生から1974年の
5代目までは5ナンバー車だった。
そこから、車種のなかに少しずつ3ナンバー車を加えていき、すべて3ナンバーとなったのは
1979年の6代目からである。
また、大衆車として1966年(昭和41年)に誕生した「カローラ」は、現行車になるまで国内では
5ナンバーを守り続けた。
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