それと、このステッカーの是非を論じる時によく引き合いに出される、
「赤ちゃんを乗せた車が事故に遭ってしまった。
両親と大きな子供はレスキュー隊によって助けられ命をとりとめたが、
後部座席に間に隠れてしまっていた赤ちゃんは見過ごされ、命を落としてしまった。
その両親がこのような悲劇を繰り返さないために、自分たちが話せない状況でも
赤ちゃんの存在をレスキュー隊に伝える意味でこのステッカーの普及に努めた」
…という逸話は事実ではなく、都市伝説であることが明らかになっている。
まず何より、レスキュー隊の出動が必要なほどの大きな事故では、
ガラスにはヒビが入るか割れてしまっていることが多い。
リアガラスが粉々になればステッカーなどどこかへ飛んで行ってしまって役には立たない。
もしも、事故時にも「子供が乗っている」という情報を本当に保持したいなら、
リアガラスではなく車の板金部分にステッカーや塗装を施さなければ意味がない。
さらに現行法下では、6歳未満の子供にはチャイルドシートの着用義務があるため、
たとえ救助者が素人であっても、シートを見た段階で「子供が乗っていたのでは」
という発想に至るので、なおさらステッカーでアピールする必要性は乏しくなる。
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