実際には、このステッカーのルーツは、1984年9月にアメリカのセーフティーファースト社が
「安全運転励行」の目的で発売した「Baby on Board」ステッカー(「セーフティ・サイン」)だ。
ステッカーの考案者であるマイケル・ラーナーが生後18か月の甥を乗せて運転していた時、
「周りのドライバーたちに追い詰められて、切り捨てられているように感じた」ことから、
「赤ちゃんや小さな子どもを乗せた車に対しては、いつも以上に気遣ってほしい」という
注意喚起や理解を求めるために商品化したとのこと。
そして発売翌年にはアメリカ全土で大ブームを捲き起こしたが、
その後、「Baby I'm Bored(退屈しています)」や「Pit Bull on Board(猛犬を乗せています)」、
「Mother-In-Law in Trunk(義母をトランクに押し込めています)」等のパロディステッカーが流行って
ジョークグッズへと堕した後、2年ほどでブームは去った。
殊に海外では、このステッカーを貼ることによるメリットよりも、
「小さな子供を乗せていることを周囲にアピールすると、誘拐など子供を狙った犯罪のターゲットになる」
というリスクの方が大きいために廃れたという事情もあるようだ。
返信する