>>6 >>7 ドイツは、2020年までのC02排出削減目標に、嘆かわしいほど遅れをとっている。
全排出量の11%を自動車が占め、その割合は上昇していることから政府はアウトバーンを
時速130kmに制限すれば、削減目標に対する輸送部門の不足分の5分の1を埋め合わせられるという
速度制限に向けた検討を始めた。
ところが、世論調査会社「インフラテスト・ディマップ」によると、ドイツ人の約半数は
アウトバーンの速度制限に反対しており、この割合は過去10年でほとんど変化していないという。
実は、1973年のオイルショックの際には、当時の交通相ラウリッツ・ラウリッツェンが賭けに出た。
石油価格が急上昇していたため、ドイツ人が人命を救ってガソリン費用を節約することの利点を
分別よく認めるだろうと考え、彼は速度制限を設けた。
その結果、速度制限は4ヵ月続いたが、ラウリッツェンはその期間終了前に辞任することになった。
この試みは、「自由な国民に自由な運転を!(Freie Fahart f?r freie B?rger!)」という運動を生むことになった。
これは今日の自動車ロビー団体の最も強力なスローガンとなっており、政党や自動車会社にも用いられている。
アウトバーンは2018年現在で、事故などの緊急時以外で通常時に何らかの速度制限が設けられている区間は
総延長13000kmの内、僅か30%である。
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