これまで欧州では、エンジンの排気量を減らして燃費を向上させ、低下した出力をターボチャージャーなどの過給機で補う
「ダウンサイジング」と呼ぶ手法が燃費向上技術の主流だった。
これに対してA4に搭載された新型エンジンは、EA888の第3世代に当たり、「モディファイド・ミラーサイクル」と呼ぶ、
圧縮行程よりも膨張行程を大きくした燃焼サイクルに、ターボによる過給を組み合わせて燃費を向上させた。
具体的には、バルブタイミングを遅閉じにしてミラーサイクルを実現する。
併せて、シリンダヘッドとピストンの形状や、吸気ポートの形状の変更により、最適な燃焼を実現した。
クランクシャフトの直径を52mmから48mmへと小径化し、ピストンリングの最適化、バランス・シャフトの改良、
チェーンドライブの最適化、低粘度のオイルを使うなどにより、摩擦抵抗も低減している。
Audi社は新型エンジンの燃費低減手法について、排気量はやみくもに減らせばいいわけではなく、クルマの特性や、
対象とするユーザーのニーズに合わせた適正な排気量を選ぶべきだとし、このコンセプトを「ライトサイジング」と呼んでいる。
ttp://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/317534/121500005/?rt=nocnt
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