一連のリコール隠しにより
横浜母子3人死傷事故が発生した
2002年1月10日、神奈川県横浜市瀬谷区下瀬谷2丁目交差点付近の中原街道で発生した事故。
綾瀬市内の運送会社が所有する重機を積載して片側2車線の走行車線を
大型トレーラートラックのトラクター(ザ・グレート、1993年製)の
左前輪(直径約1m、幅約30cm、重量はホイールを含めて140kg近く)が外れて下り坂を約50m転がり、
ベビーカーを押して歩道を歩いていた大和市在住の母子3人を直撃。
母親(当時29歳)が死亡し、長男(当時4歳)と次男(当時1歳)も手足に軽傷を負った。
神奈川県警が車両の検分を行ったところ、事故を起こした車両はハブが破損し、
タイヤやホイール、ブレーキドラムごと脱落したことが判明。
三菱自工製の大型車のハブ破損事故は、1992年6月21日に東京都内で
冷凍車の左前輪脱落事故が確認されて以降計57件発生し、うち51件で車輪が脱落していた
三菱自工側は一貫してユーザー側の整備不良が原因としたが、
事故を起こした車両と同じ1993年に製造された三菱自工製のトラックに装着されているハブの厚みが、
その前後の型や他社製よりも薄い構造であり、ボルトを強く締めすぎた場合や、
カーブや旋回時に掛かる荷重により金属疲労が生じ、ハブが破断しやすいことも判明した。
これを受け、三菱ふそうは2004年3月24日、製造者責任を認めて国土交通省にリコールを届け出た。
さらに同年5月6日、宇佐美ら5名が道路運送車両法違反(虚偽報告)容疑で、
品質保証部門の元担当部長ら2名が業務上過失致死傷容疑で逮捕され(5月27日に起訴)、
法人としての三菱自工も道路運送車両法(虚偽報告)容疑で刑事告発された
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