1983年に、『ものまね王座決定戦』の特別編というべき『発表!日本ものまね大賞』に登場するや、いきなり大賞を受賞し翌年にプロデビュー。
またたく間にものまね界のスターへと駆け上がっていった栗田貫一。
清水アキラ、グッチ裕三、モト冬樹、コロッケとの「ものまね四天王」が起こしたブームを超える波は、正直、あれ以来起きていない。
――ものまねの番組はいまも続いていますし、いろんな若手のタレントさんもいます。どんな風に見られていますか?
「歌はうまいなぁと思って見てます」
――歌“は”うまいなあ、ですか?
「似てるな、うまいなとは思います。でもおもしろみはないなと。“おもしろみ”って、いま、テレビ全体とか、いろいろと制限があるんですけどね。
でも、ものまねというのは、似顔絵と一緒で、やっぱり誇張された部分があるからものまねなんだと、自分は思うんですよ」
――たしかに。
「そっくりにするから偉いみたいなことを煽るような番組が多い気がするんです。どことは言いませんが。“そっくりですね”“歌、うまいね”って。たしかに、そうかもしれませんけど、そこを褒められてもね。
“じゃあ、CDでいいじゃん”って、自分なんかは思っちゃう。その子たちがディナーショーしたら、何万も払って1時間半そっくりな歌を聞かされるわけですよね。
それはただのニセモノなんじゃないかなと。“楽しいのかなぁ”って思っちゃうんです」
――“おもしろみ”がない、と。
「芸能だから。これを言うと、“うるせえ、ジジイ”と言われるけどね。僕は、そう思っていて、魅せるパフォーマンスが必要なんじゃないか。
やっぱりエンターテインメントですから。笑っていただいてナンボ。
ものまねって、クジラとかの巨大魚のケツに、イワシとかの小魚が一生懸命くっついてるのがおもしろいわけで、クジラとシャチがそっくりだろってやってても、何もおもしろくないんですよ」
https://futabasha-change.com/articles/-/1912?page=...
返信する