中村氏は「ガキ使」などの人気番組を数多く手がけてきた名物プロデューサーとして、業界内でも有名だったという。ところが今月17日、同氏が代表を務める映像制作会社「アンビエント」が東京地裁より破産手続き開始決定を受けたのだ。
「『ガキ使』のプロデューサーであることを盛んにアピールし、ダウンタウンと昵懇であると吹聴していた彼の言葉を信用してしまったのが間違いでした……。融資した額は、1億円。しかし、約束した返済日から1年が経とうというのに、いまだそのほとんどが返済されず、本人ともまったく連絡が取れない状況です」
そう話すのは、都内で投資会社を経営する40代のA氏。融資した相手は、「ガキ使」の名物プロデューサーとして知られる中村喜伸氏だ。
「ガキ使」の名物プロデューサーに降ってわいた金銭トラブル。当の中村氏は、A氏の怒りにどう返答するのか。本誌の電話取材に応じた中村氏は、返済滞納の事実を認めた上で、こう弁明した。
「フェスには総額2億円以上かかったのですが、保険屋との交渉がうまくいかず、想定していた額の6割ほどしか入ってこなかったんです。そこからとりあえず2000万円をAさんに戻し、残りは別に割り振って……」
「もう諦めましょう、全部」
一方で、連絡が取れていないことについては、
「体調不良などいろいろなことがあった」
と語った中村氏。そして、今後の返済計画について尋ねると、驚きの近況を明かしたのだった。
「実は'23年8月にガキ使をはじめ、テレビの仕事を全部降りたんです。(テレビの仕事だけだと)もう返すアレがないので。もっと大きなプロジェクトをやらなければと」
なんと、約30年務めたガキ使のプロデューサーの職を辞したというのだ。その「大きなプロジェクト」の一つとして、中村氏自らが製作総指揮を務める北乃きいと本郷奏多のW主演映画を'24年7月に公開する予定だという(編集部注:映画『てっぺんの剣』として'24年11月に公開)。
「それである程度回収して返さないと……」
そう話した中村氏だが、取材の最後には突如、こうため息をついた。
「でも、これが記事に出るとなると、全部潰れそうな気がしてきましたね。わかりました。もう諦めましょう、全部」
https://news.livedoor.com/article/detail/29040329...
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