>>129 「ノーズが空の方を向いている」というより、空気を上下均等に切り裂くイメージです。
同様に尻下がりに感じるのも、フロントと同じ高さで形を収束させ空気をスムーズに流したかったから。
これは、カッコいい悪いの話ではなく、これが一番速く走れる形だと信じられていた為です。
ボンネビル・ソルト・フラッツなどで行われる平坦な直線で最高速を争う競技なら、今でもその形状が主流ですが、
ロードレースでは必ずカーブがあり、そこでの抜き差しが重要。
そこで生まれた概念が「ダウンフォース」で、地面に強く押し付けた方がコーナーが速いと判った事から
前が低くて後ろが高いくさび型がレースで有利と分かってきた。
更に、テールを長くして空気をスムーズに収束させるのに近い効果は、テールを突然スパッと切り落としても得られると判り、
重量配分でもオーバーハングが短い方が有利なので、このスタイルが主流になったのです。
(このテールはコーダトロンカとよばれました:ポルシェ917 langheckなどでテールが長いのはル・マンの直線に重点を置いているから)
どの時代でも、レースで勝てる速い車が「カッコイイ」とされていたので、昔のスポーツカーはそうなっているのです。
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