>>32 軽自動車に限らず、昨今の日本車の燃料タンクが軒並み、
ユーザーの実利を無視してまで必要以上に小さくなってしまった
ことの元凶は、わが国において数年前まで採用されていた
「JC08モード」という欠陥燃費測定方法にあります。
カタログ燃費を測定する際は、実際にコースを走らせるわけではなく、
人間で言えば「ランニングマシーン」のように路面の方を動かす
「シャシダイナモ」というものを使って行われます。
そして、問題の「JC08モード」では、
「等価慣性重量」(シャシダイナモに設定される負荷)が、
「燃料満タン時の車重」に応じて「段階的に」切り替わるという
非常に大雑把な方式であったため、切り替わるか替わらないかの
ボーダーライン上にある車では、燃料満タン時の車重が基準を
1kgでもオーバーして、一つ上のクラスにカテゴライズされてしまうと、
設定負荷が一気に110kgも増やされてしまいました。
そのせいで、車重が110kg増えたのと同じことになり、
「カタログ燃費」がガクっと下がってしまう…という、
非現実的で不条理な事象が起こり得たのです。
だからと言って、これを回避するために設計や部品を見直して、
根本から軽量化するのは容易なことではありません。
しかし、タンク容量を10リットル減らせば、いとも簡単に、
満タン時の車重を一気に7kg以上も軽量化できることになります。
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