>>6 燃費計測においては、実際にコースを走らせるわけではなく、
馬力計測と同じく、人間で言えばランニングマシーンのように、
路面の方を動かすシャシダイナモ上で行う。
現在のWLTCモードの前に採用されていた「JC08モード」では、
「等価慣性重量」の設定(計測時のシャシダイナモ負荷)が変わる
区切りのボーダーライン上にある車では、燃料満タン時の車重が
基準を1kgでもオーバーして一つ上のクラスにカテゴライズされると、
負荷が一気に110kgも増やされてしまう。
そのせいで、「カタログ燃費」がガクっと下がってしまう…という、
非現実的で不条理な事象が起こり得た。
だからと言って、これを回避するために設計や部品を見直して
根本から軽量化するのは容易なことではない。
しかし、タンク容量を10リットル減らせば、いとも簡単に、
一気に7kg以上も軽量化できることになる。
そのため、ホンダに限らず、ユーザーの利便性を犠牲にして、
「カタログ燃費を華々しく飾るためだけに」タンク容量を
減らすケースが激増してしまった。
たとえばスズキの「アルトエコ」なども、
ライバルの「ミライース」を上回るカタログ燃費を達成するために、
ノーマルアルトでは30リットル入るタンクの内部に、わざわざ
「仕切り板」を設置して、20リットルしか入らないように細工している。
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