●國政久郎 (著), 森慶太 (著)『営業バンが高速道路をぶっ飛ばせる理由』より
「某メーカーの技術者いわく、バン車は“貨物車です”と。
要はトラックと同じような扱いで、乗用車とはハッキリ区分けが違うということです。
バン車のほかにタクシー車両も貨物車扱いだそうです。
つまり、人を運ぶ貨物車(笑)ですね」
――ほう。
「乗ってみると、貨物車は明らかに車体の強度が違っている感じがあります」
――もちろん、乗用車よりも高いわけですね。
「なぜそうかというと、貨物車は重たい荷物を運ぶためのクルマだからです。
強度や剛性や耐久性といったところに関して、乗用車とは考え方が違います」
――はい。
「貨物車の車体は単に頑丈なだけではダメで、軽さも求められます。
これは大型トラックの場合を考えるとわかりやすいと思いますが、
クルマ側の重量が増えるとそのぶん、最大積載重量が減ることになります」
――クルマと荷物の合計で最大何トンまで、というレギュレーションがありますね。
あとはそう、荷物でもない余計な重さはジャマなだけ。
「バン車と乗用車の違いに関しては、余計な装備がついていないぶんバン車は軽い、
というのがあります」
――はい。あとは、音がやかましい(笑)とかですか。
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