クラウンも心配な車種だろう。現行型は2018年6月に発売され、1カ月後の受注台数は3万台と発表された。
月販目標は4500台だから、約7倍の受注であった。ところが2019年には、売れ行きが落ち着く。
2019年1〜6月の1カ月平均は約3600台で、月販目標に届いていない。3万台を受注した後、売れ行きが急速に鈍った。
そして2019年7月の対前年比は35%(2490台)だから前年の3分の1に下がり、8月も41%(2326台)、
9月は63%(3806台)であった。いずれも月販目標の4500台に遠く及ばない。
販売不調の原因は、現行クラウンのクルマ造りにある。従来型の平均年齢が65〜70歳に高まり、
若返りをねらって外観をスポーティーな方向に発展させた。グレードも伝統的に人気の高かった豪華志向の
ロイヤルサルーンを廃止して、スポーティなRSを前面に押し出している。
プラットフォームはレクサスLSと共通化され、走行安定性を大幅に向上させたが、従来の柔軟な乗り心地は薄れた。
結果的に運転感覚と車両全体の雰囲気が、メルセデス・ベンツEクラスの方向へ進化した。
運転するといいクルマになったと思うが、従来のクラウンらしさは弱まった。クラウンも高価格車だから
「これなら予算を少し上乗せして、メルセデス・ベンツEクラスにしようか」と思わせてしまう。
そこで販売回復を目指し、2019年7月にはエレガンススタイルという豪華志向の特別仕様車を加えた。
https://news.livedoor.com/article/detail/17338387...
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