>>198の続き
1について、少しだけ。
実はTHSは完璧ではない。不得意な領域が存在するのだ。
早くから言われていたのが、EV走行時のモータの引きずり抵抗。
エンジンを止めた状態で走行用モーターで走行しているときは、
プラネタリギアの仕組みのせいで、その走行用モーターの力で発電機を
回さざるを得ないのだ。無負荷の発電機を空回転させているだけとは言え、
抵抗になっていることには変わらない。
これについてはプリウスPHVで限定的に対策されていて、走行用モーターと
一緒に発電機もトルクを発揮してアシストし、結果抵抗になっていない場面がある。
デメリットは走行用のインバータが2組必要になる(コスト高)。
次に、エンジン出力<モーター出力 とすることが苦手だというもの。
バッテリーの電力出力 + 発電機の発電出力 = 走行用モーター出力
の関係となっているが、発電機の発電出力はTHSのプラネタリギアの仕組み上、
エンジン出力のおよそ半分程度である(残りは走行用モーターに対するアシストに
回される)。
小さいエンジン(小出力)に大出力モーターとする場合、大出力バッテリーと
組み合わせる必要がある上、充電に時間がかかるのでエンジンが回っている
時間が長くなるデメリットがある。
(どうもトヨタはエンジンが回っている時間が長くても、エンジン効率をそれ以上に
高めれば良い、と考えているのかな?自信があるのだろうけどどうだろうね。)
>>200に続く
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