越路吹雪という人が死の間際に
「やりたいと思う事はすべてやり尽した。一抹の後悔もないわ」と語ったそうだ。
強がりや負け惜しみではなく、故人を良く知る人には納得の言葉だったらしい。
衣食住、すべて言えることだが、最低限の機能が果たせればよいのなら必要なカロリーを摂取すればよいという話になる。
最近の体験型消費という体験を消費する事も最低限の機能を果たす食事だけではフレンチを食べる体験は文字通り味わえない。
また仮に10代、20代に経験しておくべき体験は40代、50代になってからだと体験できない。
やりたいと思う事といっても光進丸が買えるわけではなく、それでも会社の保養施設でバースが出来たので同僚数人と共同で21ftの船を買った。
船が必要か?といわれるとそうではないだろう。が、一事が万事で都会じゃ公共交通機関が発達している、地方での移動手段としてなら軽自動車で十分なだけではない。
下世話だが若い頃から今に至るまで素人で70人近くは抱いたし夜な夜な遊興し海外にも足繁く通いブランド服も漁り外食もクルマも分相応な範囲で興じた。
これらはすべて体験なんだよ。物欲や虚栄心でなく体験。私事だが妻帯し子供も授かり、その子供も自分の母校の付属に入れた。
あとはリタイヤ後の資金に目処をつけると自分なりの越路吹雪の心境に近づく。それでも未だ40代、やり尽し一抹の後悔もない生活には車も
不可欠で一部の曲解した人達の言う車だけではなく生活すべてに於いて最低限の機能でよいとは思わない。体験消費の観点でも一家言を以って車に乗ることも必要。
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