韓国車はデザイン面で冒険しない傾向がある。
中身は「冒険したくてもリソースが無い」だけに尚更かも。
既に実績のあるデザイナーを引き抜き、確実なデザインを求めるので
新車が出た瞬間に「どっかで見た」的な既存感の寄せ集めになる。
これは購買を検討している者の安心感に繋がる反面、
3年経つと6年前の車に見えてしまうという宿命も併せ持っている。
当然そういう車のリセールは期待できない。
次なる車の購入資金の足しとなるリセールが一般市場で期待できないとなると、
かつて購入したディーラーで代替車を購入し、義理の買い取り価格上乗せに期待するしかない。
事実、北米でのヒュンダイ・キアのディーラーは、値引き攻勢と販売店への奨励金大盤振る舞いで勝負しており、
設定価格より実勢価格が大幅に劣る。
当たり前だが物としての価値は低くなり、値落ちも早いのが市場の原理。
中古車相場の維持というのは、メーカーにとって消費者が思っている以上に重要なのだ。
日本では直接中古車買い取りや販売、オークション経営に乗り出しているメーカーは当たり前である。
インポーター含め輸入車ディーラーでも、中古車市場の価格維持に腐心しているのは
ブランドの健全な継続に必要不可欠であるからだ。
他では引き取ってくれないから、仕方なくまた同じメーカーのを買う。
こうやって常に購買層が限られた所得者層に決まってしまうと、ブランドイメージを横這いさせるだけでも手一杯となる。
長年苦しんだ、昔の「マツダ地獄」と同じだ。
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