>>13 現在のハイオクガソリンは、オクタン向上剤として芳香族炭化水素の化合物を用いている。
一例として、JXTGエネルギーが公開しているMSDSによれば、現行ハイオクには芳香族炭化水素
としてトルエンが用いられていることが分かる。
そして製品組成で片や10%(レギュラー)、片や23%(ヴィーゴ)という小さくない差がある。
本来、EN228(EUのレギュラーガソリン)相当で良いのならば、23%ものトルエンを加えて
オクタン価を100(RON)にする必要はなく、95(RON)で良いのだ。
で、やはりトルエンが多いと弊害もあり、代表的なものとしては”スス”が多く出ること。
その他にも弊害はあるので、
>>11のようなのは必要のないオクタン価を得て
同時に弊害も得ていることになる。つまり、一本化して完全な代用には無理がある。
少し前の世代の車(例えばアクセラスポーツ)などは、燃調マップを2つ持っていて
ハイオクを使えば〜馬力、レギュラーを使えば〜馬力…という具合になっていた。
ところが、欧州車の場合、燃調マップは一つしか持っていない。
欧州は1992年以降、レギュラーは95(RON)で中国や韓国や南米やアジアも含めて
94-95(RON)が標準なので燃調マップは95(RON)一つしか必要がないのだよ。
巷間、日本の燃料に合わさないのは不作為だという奴がいるが
世界中で唯一のガラパゴス状態こそが奇異であって、問題の要因は日本にあるのだよ。
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