本革にも2種類ある。
人間でも同じ構造なのだが、皮は皮膚が石垣のように並んだ層と、
その下のコラーゲンなどの細胞がつくる繊維が大半で細胞は少ない
層に分かれる。皮はこの上下に2分割されて製品となる。
石垣のような層は「銀付き革」コラーゲン層のは「床革」と
言われる。鞣しが終わった段階では銀付きには皮の天然の模様が
あるが、床革にはないので型押しで模様をつける。クロコダイル
でも何にでも化ける事が出来る。
銀付きは天然の模様を活かそうとするのが普通。
タンニンまたはクロム、またはその両方を使って脂分などを
溶かしだすので皮が革になると腐らないようになる。
タンニンは手間がかかり、クロムは工業的に出来るが断面が青くなる。
なめし作業の後でアニリンなどで染色する。このままで製品になった
ものもあり、皮の風合いがそのまま残って最上なのだが、傷つきやすく
バックなど頻繁に手入れ可能でないと使えない。
アニリン染色した後で、ラッカーで塗装し、皮膜をつくり手入れ不要
で丈夫にしたのがセミアニリン革でよく見れば皮の模様が残っている。
シートやソファやカバンなどにも使われる。
自動車でもカバンでも前述の床革に型押しして見た目は銀付き革のように
仕立てたものが多く使われるが、硬さ、滑らかさでアニリン革やセミアニリン
革と区別できる。
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