外国で大人気の日本の旧車！

美学史という学問を斜め読みすると、ある美的概念をある時代の社会が共有しようとする力が働く。
提案者があり、それを感受するオピニオンがこれを承認することで、大勢が安心して追随する。
信仰や宗教とともに社会を時代または世代としてまとめる機能が働くわけだ。
ヘレニズムはその美の普遍性を夢見たわけだが、それはともかく、
それぞれの時代に憧れた美しさは、それぞれの時代のものだ。
特に目上の振りかざす権威から自立する形で若い感受性は働くから、
前世代が夢中だった代物が白々しく陳腐に感じられるのも当然だ。

今日のマーケット崇拝社会では、そういう社会が共有しようとする美は最大公約数データに堕落している。
どこの車を買っても中身が代わり映えがしないのは、最大公約数化された仮想の「訴求」をもとに作られるから当然だ。
その堕落物を大変なコストと手間をかけた外装で包んで、もっぱらその包装で人を惹きつけようとする。

バブル期あたりを境目に、そんな風に産業商品の開発のされ方はくっきりと変わった。
「スカG」に象徴されるような作り手（サムライ）の才覚と技術と情熱の開発ストーリーは、本当の神話となってしまったわけだ。
そんな神々の起こした奇跡を、今の瑣末な大量消費商品に求めても詮無いことだなあ。
死んだ人にはもはやかなわない。とも言えるかも。

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022 2016/05/25(水) 14:49:37 ID:XkiBH1Puko

旧車はカッコいいんだけどねえ。86トレノファストバックに乗ってたけど、剛性てなに？　のノリで、本当にノーマルではダメダメだったっけ。
もう高速で150Km以上は怖くて出せない（オービスが怖いわけじゃないよ）。
それに比べたら、１代前のクラウン2500なんか、あっという間にスピードメーターが振り切れてる。
ああ、メーターが甘いので180Km以上出てるように感じさせるんだけど。それで湾岸の路面の状態の悪い高速を走っても全然平気。

しかし昔の車の方が、わしら爺さんには良かったなあ。車には一種の憧れがあったんじゃよ。
ピカピカ金色のホンダ1300クーペナイン。ギャランGTOファストバックMR。セリカダブルX。もちろんケンメリ。おまけにフロンテクーペも入れようかな。
セリカダブルXも、米国でスープラとして新発売された頃のやつが一番かな。ハッチバックだけ車体色と違ってるやつ。
それ以降はつまらなくなった。

クラウン買った時もデザインで選んだわけでは無く、家族構成や割と安いじゃん感覚で買ったんだ。悲しい。

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023 2016/05/25(水) 17:00:37 ID:jGXFRAKaR6

>>4
今の時代、一般大衆車向けのクルマ、どんなコンセプトのものが主流かな？
いっぱい乗れる、いっぱい積める、広い、大きい…それでいて燃費がいい…
　
背の高いパッケージに無理矢理な流線型デザイン織り込むとか、
モデルチェンジの度に蛇足なデザイン変更繰り返して…
なんか行き詰まってデザイン迷子になってる感がパねえんだよ。
　
なんでコンベンショナルなカタチってものを尊重しないのか、もう答えの出てるモノに
強引に付加価値を与えようとしてるみたいで、ハッキリ言って気持ちが悪い。

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024 2016/05/26(木) 09:49:52 ID:BuxT2S2tcA

「昔がよかった」のでなく消費者の目が肥えただけだね。
昔の製品も作り手からみれば何の感動もない代物だろうし。
そこでベストな意匠がたまたま産まれたりするとヒット商品になる。
今見ても昔のデザインと良いと思うがそれは懐かしさという感動が伴う誤解で、製品はいつの時代も常に同じベクトルで作られている。

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025 2016/05/26(木) 10:30:03 ID:PWOT2QyPiw

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