Ferrari 250GT SWB “Breadvan”
1962年に新しい250GTOのオーダーを受け付けてもらえなかったジョヴァンニ・ヴォルピ伯爵が、
上の250GT・SWBをベースにとある技師に「250GTOに勝てるマシンを」と作らせた1台限りのレーサー。
とある技師とは250GT・SWBの設計に深く関与し、そのエボリューション・モデル250GTOを設計しながら、
エンツォとの確執からフェラーリを去ったジョット・ビッザリーニ技師その人。
(
>>303やISO・Grifo、ATS2500GTの設計者ね)
ルーフを水平にテールまで伸ばし垂直にカットするカムテール理論を強く反映した空力ボディが大きな特徴で、
その奇抜なスタイルから“Breadvan”(ブレッドバン)=「パン屋さんのバン」と英国人からあだ名されたとな。
目覚しい戦績はなかったようだが、ル・マン24時間(トランスミッションのトラブルでリタイア)他様々なレースに出場したらしい。
実際は単なる改造車ともとれるのだが、フェラーリ・クラシケ部門から歴史的価値のあるクルマであることを認める「証明書」を授かったそうである。
(ただし、厳密に規定されている「フェラーリ鑑定基準」を満たすまではいかないらしい)
因みに画像の赤いのは全て250のようで、左からカルフォルニアSWB、LM、GTO(64)で、緑は400か412、その前の青っぽいのはLussoじゃないかな?
一番奥のシルバーはちょっと判らないや。
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