Stutz Blackhawk
戦前にインディ500などで活躍したスタッツ・ブランドを復活させるべく、
アメリカの起業家と元クライスラーのチーフデザイナーによって作られたブラックホーク。
ベース車はオリジナルカーに強い興味を示し当時ポンティアック部門のトップであったジョン・デロリアンの協力の下
ポンティアック・グランプリが選択され、1970年から生産が開始された。
生産はベース車をイタリアの工房に送り、職人達による完全手作りの車体、内装が仕立て上げられた後、
米本国へ空輸で送り返すという贅沢な方法が取られ、米国内で販売された。
価格はベース車グランプリの4000ドルに対し約2万ドルにも達していたが、
そのクラシカルな風情とプレミアム性を高く評価され、多くの富豪によりカルト的人気となった。
顧客リストには中東の王族や(オヤジしか知らないと思うが)ディーン・マーチン、サミー・デイビス.Jrなどハリウッドスターが名を連ね、
特にプロトタイプを納車させたエルビス・プレスリーは4台のスタッツを所有していたとされる。
前述の起業家(経営者)がリタイアする直前の1987年まで細々と生産され続けたとの事。
尚、上記デザイナーはヴァージル・マックス・エクスナーという人で、初代クライスラー300やインペリアル(
>>142)を手掛けており
スタッツのクラシカルかつラジカルな雰囲気は、一般的デザインに不満を持っていた彼が意図したもの。
飛び出した目玉(H/L)がインペリアルのそれに少し似ていて面白いな。
返信する