以前住んでいたイギリスでは、高速道を走る車は、昼間でもライト点けてる車が多かった。
別にイギリスがいつもいつも薄暗いというわけではありません。
高速で走ってれば、それだけ人間の目にとって条件は辛くなる。
だから(他の車両に気付いてもらうために)、昼間でもライトを点けるのです。
日本の高速道路では、トンネルを抜けると「消灯確認」なんて看板が出てたりしますけど、そんなの大きなお世話。
別に高速道路で、ヘッドライト消し忘れたって、決して損にはならないんだから。
(中略)
思うに、日本では自動車は、まだまだ“お飾り”なのかもしれません。
経済成長にともなって、まずテレビ、そしてクーラー、次に車がきた。
欧米のように馬が馬車になってそれが自動車になったという感覚で、車に馴染んでいない気がする。
だから、自動車というものに対する基本的な心構えが違う、そんな感じがするのです。
ヘッドライトにしても、自分は見えるんだからいいだろう、ではないんです。
お互い自分の存在を知らしめること、これは、協力しあうっていうか、思いやるっていうか。
道路を走っているのは、自分一人じゃない。
皆で道路を共用するんだから、より良く自動車を使うには、どうしたらよいか、何をしなくちゃならないかってことなんです。
本来、車は、ちょっと間違えると、自分が死ぬかも知れないし、人を殺すこともある。
それだけのリスクがあるものなんです。
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